延岡市庁舎では、市民サービスの向上、ユニバーサルデザインの追求、パッシブデザインを基本とする環境共生、防災拠点機能の充実、まちづくりの拠点としての整備という5つの基本方針のもとに計画を行いました。
この中でも大きな特徴は、津波への対応です。南海トラフの巨大地震が発生した場合20~30分後に大津波の到達が予想されるため、中間層免震構造(1階柱頭部)を採用し津波による免震装置の破断に対応しました。また、1階部分はSRC造の耐震構造として津波波力に抵抗させ、1階と2階の中間に免震装置を設置し、免震装置の津波波力に対する耐力を1.5倍確保しました。フロア構成は、地下を設けず基幹設備(熱源・電気等)の機械室は最上階(8階)に設置し、災害対策本部室等の中枢機能は5階としました。
所在地 | 宮崎県延岡市 |
---|---|
用途 | 庁舎 |
竣工年月 | 2016年8月 |
延床面積 | 18,404㎡ |
構造 | SRC造、RC造、免震構造 |
階数 | 8階 |
備考 | 設計・監理:山下・延岡設計連合JV |