横浜の住宅地に位置する食品メーカーの中規模本社ビル建替え計画です。敷地の四周をぐるりと住宅に囲まれた環境の中で、近隣の住環境に配慮しながら、知的生産性の高いワークプレイスを実現するため、「内に開き、外に閉じる」構成を採用しました。内側は、ボイドにより立体的なワンルームを形成し、その上部にトップライトを設けることで、各階で自然の光と風を感じることができます。対して外側は、開口位置をずらしたRC 二重壁やポツ窓により、近隣家屋との見合いに配慮しながら、自然環境を適度に取り込み、空間に変化を与えます。全方位のファサードを大小様々なサイズのポツ窓で構成し、360 度裏を作らない計画とすることで、近隣に対して閉じすぎない、適度な距離感をデザインしました。 このように内外の反転により、周囲の風景や光・風などの外部環境を内包し、中央から外周部にかけて、明と暗、静と動が同心円状に変化する多様なワンルーム空間を実現しました。
所在地 | 神奈川県横浜市 |
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用途 | オフィス |
竣工年月 | 2023年3月 |
延床面積 | 2,987㎡ |
構造 | RC造 |
階数 | 地上4階 |