東日本大震災で宮城県最大の被災地となった、石巻市に計画された追悼の場、震災教訓の伝承の場となる津波復興祈念公園と国営追悼・祈念施設(仮称)の整備計画です。公園における「追悼の広場」と「祈りの場」のランドスケープデザインの意図や周辺の土地利用等を読み込みながら、 建物配置を決定しました。ふたつの楕円で構成され、ふたつの造成マウンドで包み込まれる「祈りの空間」は、場に新たな求心性を生み出します。これに対し、本施設は周辺に点在する震災遺構にも全方位的に「対面性」を示すことを意図して円形としました。本施設を「祈りの場」と日和山を繋ぐ軸線上に配置することで、本施設を「第2の祈りの場」、日和山を「第3の祈りの場」と位置付け、地域全体への「祈りの繋がり」を形成したいと考えました。
所在地 | 宮城県石巻市 |
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用途 | 図書館・美術館・博物館 |
竣工年月 | 2020年3月 |
延床面積 | 1,254㎡ |
構造 | S造 |
階数 | 地上1F |
受賞他 | 2023年度グッドデザイン賞 2022年照明施設賞 東北支部表彰 照明技術賞 施設設計: 山下設計・ドーコン・栗生総合計画JV 展示設計:乃村工藝社 公園設計:ドーコン東北支店 |