敷地は、東海道線沿いの住宅や工場に囲まれた、星山の山裾に位置しています。おおらかな志太地域のお別れの場として、周辺の風景を取り込みながら、同時に会葬者のプライバシーや近隣環境にも配慮しました、日常と柔らかく繋がる開放感のある斎場を実現しています。火葬炉9基・式場1室を備え、一連の葬送を行う大型斎場は、運営効率化のために、機能的な層状の間取り構成としました。建物中央には、「帯状の光庭」を配置し、そそがれた太陽光が、「光の仕切り」となって葬送シーンを切替え、視線調整を図るとともに、斎場で過ごす空間に変化を組み入れています。帯状の光庭の両端は、調整池まで連続させて、志太の葬送碑と動物慰霊碑を設置し、過去、現在、未来の「葬送の時をつなぐ」デザインとしました。
所在地 | 静岡県焼津市 |
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用途 | 斎場 |
竣工年月 | 2020年03月 |
延床面積 | 4,722.35㎡ |
構造 | RC造 一部 S造 |
階数 | 地上2階 |
受賞他 | 第6回火葬大賞(作品選奨) 第53回中部建築賞 第37回静岡県建設業協会建設もの創り大賞(建築部門)最優秀賞 |